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高校生に職業体験を実施したら、逆に仕事の未来を教えてもらった話。3人の高校生に感謝を込めて。

こんにちは。コミュニケーションデザイン室の硲(ハザマ)です。

実はプルークスでは、中学生や高校生の就業体験を行うことがあります。11月にも中学生の就業体験の支援をさせていただくのですが、今回は8月に行なった就業体験について、以前に書かせていただいた記事をご紹介します。

当たり前に、自分で選ぶ。

高校生の就業体験の話は、ある日突然始まります(笑)。
7月上旬の某日、面接を終えて自席にもどると、デスクの上には1枚のFAX用紙が置かれていて、PCには高校生から電話があった旨を知らせるチャットの通知。

しかも今年は、先生ではなく生徒から直接の電話。よくわからないまま折り返しをすると、高校2年生のそれとは思えない落ち着いた丁寧な口ぶりで、「学校の教育カリキュラムの一環で、訪問できる企業を探している。夏休み明けに学校紹介動画を作成しようと考えていて、ネットを使い自分たちでプルークスを見つけ問い合わせた。訪問させてほしい。」という旨の説明を受け、二つ返事で開催が決まりました。

今年も例のごとく、彼らの就職予定もなければ、プルークスの採用予定もない、3人の高校2年生に対して私たちは何ができるだろうか。今年は特に、具体的な動画の制作を予定していること、かつMV・PVといった彼らに比較的馴染み深い動画から興味を持っていてくれたこと、これらを踏まえてプランナーと一緒に「単なるインプットではなく、彼らの人生に役立つ思い出に残る体験にしたい。かつ、動画に関わる仕事の可能性をもっともっと知ってほしい。」そんな機会を提供したいと思い、企画を考えることに。

当日は丸1日使って、動画プロデューサーの仕事や動画の作り方のレクチャーから、実際のナレーション収録同行、学校紹介動画の企画会議を開催しました。

 

学校紹介動画の企画会議

 

びっくりしたのは、学校紹介動画の企画会議。
これから高校進学を控えている中学3年生に、在校生だからわかる学校の良さを伝えようとあれこれ意見を出していたときに聞いた、彼らの授業スタイルとその考え方でした。筑波大学付属坂戸高校は総合学科の高校で、必修科目以外は自分の好きな授業を取るそう。実は男の子は商業、女の子2人は農業に関する科目を中心に学んでおり、今回唯一の男子学生Tくんはこう話してくれたのです。

「自分はマーケティングの授業をとっていて、将来は会社の経理や財務をするか、会計士を目指したい。
会社のお金に関わることってその会社の良し悪しがわかるからおもしろい。
ついこの間も簿記3級に合格して、これからも経済や経営のことを勉強して、大学に入ったら、もっと専門的なことを知りたい。」

ついさっきまで独特でおもしろいキャラクターを醸し出していたTくんの、その発言に言葉を失いました。
自分はどうだったか。与えられた授業、決められたカリキュラム、当然のごとく偏差値の高い大学にいくことが正義とされる1つのモノサシでしか見ない世界で、何も自分で考えずに親や学校が言うままに日々を過ごしていた気がします。

でも、彼らは違う。彼らはインターネットが身近で情報収集や検索を得意とし、かつ自らで様々な機会を選択し若いうちから多くを見聞きして自ら選んでいるのです。

そんなこんなの話をしながら3人は「選択授業×個性」という動画企画をまとめ、会議を終えました。
10月の学校説明会で流せるように2学期から制作にとりかかるらしく、出来あがったらぜひ見せてほしいと約束をして、今年の高校生職業体験は無事幕を閉じました。

前回の就業体験でも学んだように、彼らが言う「将来自分の好きなことや、やりたいことをしたい。」それは、ただの世間知らずや学生の浅はかな考えではないと感じます。

彼らは5〜6年後に社会へ出る。もし今後、学生のいう「やりたいことをしたい。好きなことをしたい。」この言葉を取るに足らない想いだと笑っていたら、あっという間に自分たちが置いていかれるかもしれないと改めて気づかされました。

 

今後も、プルークスではこういった機会を大切にしていきたいと考えています。

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