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【広報は見た!】モテクリエイターゆうこすが語る、タグ付けしないのは無人島でお祭やってるのと同じ?

こんにちは。コミュニケーションデザイン室 広報の硲(ハザマ)です。
久しぶりの「広報は見た」シリーズです!

私は知見をつけるためにセミナーや勉強会に出向くことが多いのですが、今回はその内容をレポートしたいと思います。今回参加させていただいたのは、9月4日(火)、株式会社プレイドが主催する顧客体験(CX)について考えるイベント「CX DIVE」。
モテクリエイターとして活躍中の菅本裕子さんの講演、レポートします!


登壇者:菅本裕子さん(ゆうこす)
1994年生まれ。「モテクリエイター」として、SNSを中心に活動中。
InstagramTwitterLINE@YoutubeなどのSNSの総フォロワー数は150万人を超える。2016年からSNSを活用した自己プロデュースを開始、現在は株式会社KOSを設立し、本の執筆・ワークショップの開催・ライブコマース等幅広い活動を行なっている。

 

「#ゆうこすCXDIVE のハッシュタグで呟いてね!ゆうこすはフリー素材みたいなものなので可愛い写真もいっぱい撮ってUPしてください!」と、笑顔満点で登場したゆうこす。
「講演は慣れていないですが、目をハートにして聞いてくれると嬉しいです!」

「恋愛がしたかったからアイドルやめました」という暴露から始まり、SNSでの大炎上や、ファンを集めるイベントを行なったら3人しか来なかった話など、赤裸々に話してくれました。

左がInstagram、右がYouTubeのゆうこすフォロワー層。意外にも8割以上が女性です。

SNSで効果的な発信を行うためにゆうこす は、フォロワーを4段階に分けて情報発信を行なっています。それぞれのフェーズのフォロワーが居心地の良い環境を作ることで、拡散力が上がると考えているそうです。

【フォロワーの段階】
①フォローしている
②SNSの投稿にいいねやコメントをしてくれる
③ブログやライブ配信を見てくれる
④時間とお金を使ってくれる
(①→④に行くほど、コアなフォロワーとして認識)

ブログやライブ配信を見ることは一見そこまで難易度の高いことのように感じないですが、「フィード上に勝手に情報が流れてくるSNSとは違いわざわざクリックしてページを開かないといけないし、長文のブログを読んだり視聴中に何もできなくなるライブ配信を見ることは長時間相手の時間を拘束するのと同じことであるため、フォロワーレベルが上がらないとなかなか難しい」とのこと。常にフォロワーがどういう状況でどういう気持ちなのかということを考えているゆうこすならではですね・・!

一方で、新規のフォロワー流入が多いのは以下の通り。
(右に行けば行くほど、新規フォロワーを獲得しやすい施策です。)

ブログや生配信は、先述の通りフォロワーを拘束する時間も長いため、既にゆうこすに興味を持っているフォロワーがメインのターゲット。内容もゆうこすの日常を発信し、タイトルにも「ゆうこす」というワードを入れ、より一層コアなフォロワーになってもらえるように情報を発信しています。

また、新規流入が多いように思えるInstagramは、投稿をシェアする機能がありません。その点Twitterはリツイートが可能で、YouTubeは一つの動画を流し終えると「関連動画」として様々な動画が紹介されるため、新規のフォロワーに流入を増やすことができます。こちらには、ブログとは違いタイトルに「ゆうこす」というワードは入れないようにしていているとのこと。
このように様々なSNSアカウントを活用しているゆうこす。アカウント作りは「本を作ること」に似ていると説明。SNSは、どこで誰にどのタイミングで見てもらえるかわからないため、どういうターゲットに向けたアカウントなのかをしっかりと明記する必要があるそうです。

有益な情報がありそうならとりあえず誰でもフォローする!という時代は、ゆうこす曰く一昔前の話。今は、自分のタイムラインがごちゃごちゃすることを若者は極力避け、きちんと選んでフォローしているそう。また、自分がこの人をフォローして良いのか?と不安にもなりやすいので、カラーを統一したり、応援(リツイート)しても良い空気感を演出することが大切です。

良い例:クラシル公式アカウント

SNS別での注意点

Twitter

 

1つでRTしやすいかな?

複数にわたるツイートはリツイートしづらく、自分のタイムラインに出てきたときもあまり綺麗ではない。タイムラインは、長い年月をかけて作る自己紹介のようなものなので、汚さないように、1つでリツイートできる投稿である必要があるとのこと。また、複数のツイートの中の1つだけをリツイートされてしまうと、発信したかった内容と異なる認識をされるケースもあるので注意が必要。

画像は1枚か3枚

2枚または4枚の場合、同一サイズの画像が並ぶため目立ちにくくなってしまう。1枚または3枚の場合は、1枚を大きく表示できるためタイムライン上で目立たせることができるので、奇数での投稿がオススメ。

相手はどんな環境でどんな気持ち?代弁者的共感ツイートできてる?

リツイートされやすい内容は、「自分が言いたくても言えないこと」や「そうそう!と共感されること」。自分以外の誰かが言っていることをリツイートし自分のタイムライン上に表示させることで、フォロワーに対し自分の考えを伝え自己ブランディングを行っている。

モーメントで喜ぶのは?

 モーメントとは、ツイートをまとめて表示できるサービスです。当初はゆうこすのことをまだあまり知らないフォロワーに向けて制作したものの、一番喜んでくれたのはコアなフォロワーだったそう。その理由は、モーメント上にゆうこすの情報が一つにまとまっているため、拡散しやすく人にも勧めやすいから。たとえSNS上でも、一番有効なプロモーション施策は口コミであるとゆうこすは考えているそうです。

Instagram

雑誌の編集長になる

Instagramは、個人の雑誌。編集長に自分がなったつもりで写真を投稿する。「non-no読んでる中に装苑のテイストが出てきたらびっくりするでしょ!」というゆうこすの例えがとてもよく分かりやすかった。全身写真を載せたらその後アップ写真を載せ、物撮り写真も織り交ぜる、など本当に1冊の雑誌を作っているイメージなのだそう。

「見る意味」のある長めの文章

コアなフォロワーを作るため、しっかりとした文章を書く。
文章の読みやすさを大切にするため、「改行くん」というアプリを活用して文章を作っているとのこと。

文章の最後は疑問形

疑問形で終わらせることにより、コメントをしてもらえる仕組みを作る。ただし、「どう思いますか?」などのオープンクエスチョンではなく、「このリップ、1か2どっちが可愛い?」などのクローズドクエスチョンにする。

タグ映え

若者は、基本タグる(タグで検索する)ことが多い。リアルな口コミで信ぴょう性が高いため、居酒屋やバイト先を選ぶ際にも全てタグる。
「タグをつけないのは無人島で祭やってるのと同じ!」というゆうこすの名言が飛び出した。タグ映えするタグの付け方は、「タグジェニック」というサービスを活用しているそう。

実際に、2つの投稿を比較したデータを見せてくれた。
タグが2つの左の写真のアクション数は8,752、一方でタグを15個つけた右の写真のアクション数は81,040。約10倍の差が出ています。

Instagramは基本的に、以下の方法で運営をしていくそうです。

①どういう人にフォローしてもらいたいかを決める
②フォローしてもらいたい人が検索しそうなタグを考える
③そのタグをつけられるような写真を撮る

 

ライブコマースについて

ゆうこすは、ライブコマースが中国で話題になる前からライブ配信で物を売っていたそうです。そのノウハウを貯め、日本でのライブコマースの勝ち方を実践した「TVision」というアカウントを運営しています。

ライブコマースのメリットは、以下の6点。

・思いを語れる
・購入者の不安を解消できる
・コミュニケーションが取れる
・売れ残りを0にできる
・背中を押してあげることができる

どうして良い商品なのかという思いをしっかりと伝えられ、また購入者からの質問事項などにもその場で対応できることが最大のメリット。

また、ライブコマースを行う上で大事なことは以下の5点。

・予定不調和
・参加型
・熱量
・付加価値
・発売スタートも共有

結末がわかる内容ではなく、「もしかしたら何か起こるかも?!」というドキドキ感がある方が視聴されやすい。実際に、ゆうこすがライブ配信をしながらお酒を飲む企画は、酔っ払ったらどうなるんだろうという興味を引くことができ、平均視聴が25分もあったそうです。また、今この瞬間しか買うことができないという付加価値をつけることもとても重要。数量限定や特別サービスをつけることも大切であるとのことでした。

最後は、「わくわくするお仕事がしたい!是非お仕事ください〜!!」と明るく締めくくり、講演は終了となりました。

ゆうこすの素敵な笑顔と、とても細かい分析力とのギャップに会場は終始柔らかい雰囲気に包まれていました。冒頭、「目をハートにして聞いてくれたら嬉しいです!」の言葉がありましたが、私は終始目がハート状態・・!

これこそまさしく、ゆうこすが作り上げた「モテ」なのだと実感しました。今後もいろんな最新情報に注目し、プルークスに還元していきたいと思います!

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