みなさまこんにちは!
少し時間は経ってしまいましたが、1月11日の日経MJをご覧になりましたか?
実は、3面で記事化されている「ネットCMを止めさせるな!」という記事内で、プルークス代表 皆木のコメントが掲載されているのです。
ネットCM止めさせるな! 冒頭でつかめ(日経MJ)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39856020Q9A110C1H49A00/
ネット広告の中でも、動画広告は昨今凄まじい伸びを見せているといわれています。今回は、2018年を振り返り話題になった動画広告のお話をさせていただいた内容を少しご紹介したいと思います。
コンテンツ次第で長尺でも視聴される傾向
まず、2018年は「動画の長尺化」が見受けられました。
YouTubeの動画広告ランキングである「Japan YouTube Ads Leaderboard」の2018 年上半期の動画を見てみると、平均の視聴時間が大幅に伸びているのです。
プルークスが入賞した2017年下半期は1分46秒、対して18年上半期は2分53秒にまで伸びています。
これまでは、動画視聴は飽きさせないよう短尺であるという風潮ができていましたが、コンテンツが受け入れられれば長尺でも視聴されるようになったというのが、2018年の大きな変化と言えるでしょう。
代表的な作品がこちらです。
東亞合成化学が公開した、アロンアルフアのPR動画です。かなり話題になったため、視聴した方も多いのではないでしょうか?2018年5月に公開され再生回数はすでに1000万回を超えており、先述のYouTube動画広告ランキングにも3位にランクインしています。
コンテンツとしてとても面白く、物語になっているのでスキップせずに最後まで視聴してもらうことができ、若年層を中心に話題となりました。
新しい手法「SNSドラマ」やシリーズ化も話題に
SNSでドラマ配信という新たな手法も見られる1年でした。
SNSで配信する動画はどうしても断片的になりやすいのが課題。それをドラマという形でシリーズ化することにより1つのコンテンツとして視聴者に届けることが可能となります。
LINENEWSドラマ「ミライさん」、Instagramドラマ「デートまで」、Twitterドラマ「とけないで、サマー」など、SNSドラマを配信した企業様が語る今後の動画マーケティングについて、動画アカデミーでセミナーレポートをしておりますので、気になる方はぜひご覧ください!
シリーズ化という点で注目を集めたのが趣向を凝らしたこちらの動画広告。
こちらは、ニトリのNグリップという布団カバーのPR動画です。動画広告は通常、関心を引くことができなければスキップボタンを押して飛ばされてしまいます。そのスキップボタンを逆手に取り、「広告はスキップできても家事はスキップできない」というメッセージを訴求しているのがこちらのPR動画。1本30秒程度の動画でシリーズは計3本公開されており、3本とも飽きずに視聴してしまう構成となっています。
メッセージ性を持つ動画が議論を呼ぶ
また、議論や共感を生む動画も印象深かったです。
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、1月に公開した「社畜ミュージアム」と10月に公開した「【感情崩壊】今日、部下が会社を辞める。」の2本が反響を呼びました。
10月に公開した動画はITツールの導入を呼びかける内容のものですが、すでに1000件以上のコメントがついておりかなりの議論を呼んでいます。
実際に見ていただくと、皆さんもストーリーの急展開に驚くのではないでしょうか。
2018年は働き方改革が叫ばれた年であり、たくさんの人が改めて働くということについて考えた1年でした。そのタイミングでのこの動画公開は、視聴者が自分ごと化して動画を捉えることができ、より心に残る1作となったと思います。
最近では、商品やサービスそのものの特性を打ち出すだけでは差別化が難しく、広告色も強くなってしまうため、ストーリー性やメッセージを訴えかけるブランディング施策が多く受け入れられています。2019年は、そういったポイントがさらに強まり、社会問題とストーリーを掛け合わせた動画広告がより一層増加するのではないでしょうか。
今回こちらの取材を受けるにあたって、改めて社内でも2018年の動画について情報収拾を行いました。
プランナーさんたちに、「2018年に流行ったWebCMって何がありますか〜??」と気軽に声をかけたところ・・なんと、50本以上の動画が集まったのです。みんなの協力体制に驚きです。
教えてもらった動画広告を見ていると、私自身も勉強になることだらけ。確かに、上記で記載された潮流がとても感じられ納得でした。
皆様もこれを機会に、いろんな動画広告をご覧になってみてはいかがでしょうか。